@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00001039, author = {磯山, 甚一 and イソヤマ, ジンイチ and Isoyama, Jinichi}, issue = {2}, journal = {文学部紀要, Bulletin of the Faculty of Language and Literature}, month = {1998-01-01, 2011-02-14}, note = {シェイクスピアの歴史劇である『ヘンリー五世』は、1600年の四つ折本と1623年の二つ折本の二つのテクストが現在まで伝えられている。二つ折本のテクストでは、四つ折本にはないコーラスが登場してきて、観客に向かって「弁解」と呼ばれる台詞をしきりに語っている。すなわち、劇場での上演が現実の歴史上の出来事のそのままの再現ではない、という台詞である。現代のわれわれにとっては当たり前と思われることである。しかしシェイクスピアは、中世に広く上演されていたキリスト教演劇からルネッサンス期の演劇に移行していくこの時期に活躍していた。コーラスの弁解は、「作者の誕生」という視点から、戯曲作者に課せられた課題がどういうものであったかを考えてみるべき台詞となっているのではないか。二つ折本にコーラスが加わっている事実について、当時の演劇界における戯曲テクストの流通の問題、そして、エセックス伯爵のアイルランド遠征とも関係づけながら考察する。}, pages = {8--21}, title = {シェイクスピア『ヘンリー五世』のテクストと「理想の王」の表象}, volume = {11}, year = {} }