@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00001069, author = {梅本, 孝}, issue = {1}, journal = {文学部紀要, Bulletin of the Faculty of Language and Literature}, month = {1997-10-01, 2011-02-14}, note = {いわゆる虚字のitについての考察である。最初にKruisinga, Jespersen, Swanなどの先行研究を振り返り、Syntaxにおける研究も概観したうえで、主として、記号論的観点から言語を見直し、その文脈のなかで虚字のitを捉え直して見ようと試みた。 前提として以下のように考えた。 1:言語はある音声形式(とかなりの場合書記形式も)でなりたつと言う点に於いて一種の記号体系(system of sign)だと考える。 2:言語内で構成素を成すとかんがえられるものはすべてある音声形式と意味形式を担った記号である。 3:その言語記号は(Peirce 1931-58, 1940)に基づいて3つのカテゴリー(icon, index, symbol)に分けることができる。 そのうちで虚字はindexにあたると考えた。理由を3つ考える。 \n1) 他のヨーロッパ言語で虚字だと考えられるものはすべて、近接性に基づくと考えられる直示的(deictic)なことばである。 2) 虚字に意味があるのかないのかという議論は虚字がindexだと考えることによって、大部分解決する。 3) 虚字のitが漠然としたその場の状況を表わしたり、that clauseやto不定詞を表わしたりすることもitをindexだと考えることによって説明ができる。}, pages = {74--101}, title = {Index(指標記号)としてのExpletive(虚字)のit}, volume = {11}, year = {} }