@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:02000091, author = {大久保, 智睦 and Okubo, Tomomutsu}, journal = {教育学部紀要, Annual Report of The Faculty of Education Bunkyo University}, month = {Dec}, note = {日本画の岩絵の具は,岩彩とも言われ,主に鉱物や土などが原料となっている.顔料そのものに固着性が無いために接着材として,膠を使用する.膠の原料は,動物の皮や骨などから抽出され,書画や工芸の制作及び,修復に広く活用されてきた.主成分は,ゼラチンで油脂などの不純物も僅かに含んでいる.日本画制作においての膠は,顔料を基底材に固定する接着剤として作用し,絵の具の塗布作業性,絵の具層の剥落や耐水性などの安定性は,膠の流動特性や剛性,柔軟性といった諸物性の影響を強く受ける.また動物性タンパク質の為,腐敗にも気を付ける必要がある.一見すると取り扱いに熟達を要するので敬遠されることもあるが,千年以上に渡る恒久性は歴史が証明している.他の展色剤には無い特性として,可逆性があるので,慣れると様々な応用が利く描画材料であるとも言える.筆者も実践を重ねる中で,改めて伝統的材料の重要性を再認識することができ,今後の制作研究を進めるにあたり,膠の組成にも着目して取り組んでいきたい.}, pages = {67--78}, title = {膠の感応試験評価から導く岩彩を主とした絵画における 彩色・固着強度の研究}, volume = {57}, year = {2023}, yomi = {オオクボ, トモムツ} }