@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00000235, author = {山本, 卓 and ヤマモト, タカシ and Yamamoto, Takashi}, issue = {1}, journal = {文学部紀要, Bulletin of The Faculty of Language and Literature}, month = {2005-09-01, 2009-02-25}, note = {アラゴンの晩年の傑作のひとつである『死刑執行』の中には、「人間たちの森」という奇妙な言い回しが出現する。この「人間たちの森」とは何か。一人の人間の内面には無数の他者たちの言葉が住み着いている。ロマネスクな空間=「紙=空間」の中では、こうした他者たちの言葉を媒介として、「小説が存在しなくなれば消えてしまうあの変化する我々」(BO, p.132.)が組織化されていく。批評家ル・シェルボニエの言い方を借りるならば、「可能態としての諸人格の宇宙」(BL, p.177.)とでも翻訳できそうな、この不思議な概念の意味するところは、アラゴンの創造の秘密の根底を占める考え方なのである。アラゴンの作品における登場人物たちは「複数への回路」を通って増殖を続けていく。以下では、この「複数への回路」から「人間たちの森」へと至るプロセスについて、さまざまの角度からの検討を試みたい。}, pages = {57--101}, title = {アラゴンの小説技法(2) : 「複数への回路」から「人間たちの森」へ}, volume = {19}, year = {} }