@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00002699, author = {張, 志晶}, journal = {教育研究所紀要, Bulletin of Institute of Educational Research}, month = {1999-12-01, 2013-06-26}, note = {周知のように悠久な中日友好交流関係においては、文学の交流関係は極めて重要な一環である。中日の文化は係わり合いながら、今日まで発展してきたと考えられる。よく知られるように、中国の漢文、いわゆる古典文学は日本の文学に大変大きな影響を与えてきた。その中で最も評価が高いのは言うまでもなく『源氏物語』であろう。                                                                                     「『源氏物語』のジャンルはわが唐の時代の変文、怪異、伝奇小説、と宋の時代の語り物、説話小説によくにている。(中略)全篇は中国の『白氏文集』、『史記』、『漢書』、『元慎詩集』、『遊仙窟』、『戦国策』などの優れている著作二十あまりほど及んでいる。その中でも最も多く引用されたのは何と言っても『白氏文集』で百ヵ所もある」と中国南京大学の葉琳氏は論じている。しかし、明治維新後、日本が近代国家として、成長するにつれ、日本の文学は外来文学の影響を受けながら、日本固有の特色があるものに生まれ変わり、逆に中国文学に大きな影響を与えてくれた。中国新文学の発生と成長が日本の近代文学に負うところが多いというのは改めて言うまでもない事実であるが、このような中日近代文学の相互交流、影響関係についての研究は中日友好関係を日増しに深めていく今日においては更に、注目されるようになった。このような背景で、日本と最も関わりが深い中国人の作家郁達夫を中心とした中日近代文学の交流、影響関係の考察、研究のために来日した。梁啓超、魯迅、郁達夫、郭沫若、周作人らが日本に留学している間、日本の文学から受けた影響は少なくないことは言うまでもないことであるが、この小論では既存の研究成果と発掘された資料などを踏まえながら、中国近代文学の先駆者の一人郁達夫が近代文学の草創において日本の近代文学からどんな影響を受け入れたかについて考察して、今後の「中日近代文学の交流」研究の一つの手掛かりとしたいと思う。}, pages = {67--73}, title = {中日近代文学の相互交流、影響関係の考察 : 郁 達夫を中心に}, volume = {8}, year = {} }