@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00002720, author = {田矢, 一夫}, journal = {教育研究所紀要, Bulletin of Institute of Educational Research}, month = {1992-09-01, 2013-07-04}, note = {本年度から小学校で新学習指導要領が施行された。中学校・高等学校では、それぞれ、来年・再来年から新学習指導要領が施行される。学習指導要領は、ほぼ10年に1度ずつ改正されてきた。本論文では、まず、昭和22年に初めて学習指導要領が試案として提示されて以来、それが法的拘束力を持つに至った経緯とその内容の変化につき、小学校理科を中心に述べた。本来、理科の授業は実験・観察が原点となるが、実態は必ずしもそうではない。今回の改正では、これまでの実験・観察を通じて、が、実験・観察を行いとなり、実験・観察が強調されている。一方、低学年では理科は生活科の一つの構成内容として取入れられ、理科そのものは無くなった。                                                               最近、英国でも理科の学習指導要領に相当するものが法令により施行された。その一部を紹介し、日本のものと比較検討するための資料を提供した。英国のものは小学校1年から高校3年まで一貫した形成・内容を持つ。                                                      現在・将来を通じて、科学・技術は我が国の存立・発展の原動力である。学校教育における理科教育はその基盤となる。ところで、この理科教育に関し、教師の役割は極めて重要である。教員養成の理科に関するカリキュラム、とくに、理科を専修しない学生に対するカリキュラムの内容が新学習指導要領の目標達成に十分でないという危惧を述べた。                                                                    一方、科学・技術の重要性に鑑み、一般市民の自然科学への興味・関心と理解のレベルアップの観点から、市民の科学に関するカリキュラムの骨格を提案した。すなわち、国民の94%が高等学校に進学する現状を踏まえ、理科の一領域である化学を例として高校におけるカリキュラムを提案した。          最後に、高等学校の新学習指導要領理科では、市民の科学的性格を持つIAの履修が、現行の理科Ⅰのような履修状態に陥る可能性の強いこと、それは、理科教育全体に極めて重大な影響を及ぼすことを指摘した。}, pages = {71--79}, title = {新学習指導要領と理科教育}, volume = {1}, year = {} }