@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00003700, author = {Mortson, Darrin}, issue = {2}, journal = {文教大学国際学部紀要, Journal of the Faculty of International Studies Bunkyo University}, month = {2011-01-01, 2011-02-17}, note = {本論文は、これまで龍樹(ナーガールジュナ)とジャック・デリダの総体的な比較がなされてきた様々な分野における諸研究について簡潔な考察を試みたものである。ここで取り上げる研究例のすべてが直接的にこの両者の考えを用いているわけではないが、少なくともどちらかに深く影響を受けている。しかしながらこれらの研究がなされた意義において、最も注目すべき点は、いわゆるニヒリズムと絶対主義という両極にある概念の間における「中論」の探求の必要性に示唆されていることにある。ここでの「中論」とは、枠組みを超越した絶対的な存在がすべての物事、思考の根底に価値や基準を与えていることを認める考えと、すべての物事に本質的な真理や一貫性はないとする考えのどちらをも回避する立場で示される。調和、秩序、安定、本質、客観的、有意や永続性といったものが絶対主義的な考えである一方で、多様性、闘争、無作為、非本質、主観的、無意味そして絶え間ない変化、といったものがニヒリズムのそれに当てはまる。「中論」とはその相反するどの極端な概念にも捕われず、絶対的なよりどころを必要とせず、しかし流動的に物事に意味を見出していける考え方と定義できる。以下にとりあげる研究は、様々なアプローチで「中論」の有効性や有用性、そしてこの分野における比較論の将来的方向性を示している。}, pages = {1--16}, title = {Applications of the Middle Way : Nāgārjuna and Jacques Derrida}, volume = {21}, year = {} }