@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00003824, author = {Ashikaga, Toshihiko}, issue = {2}, journal = {文教大学国際学部紀要, Journal of the Faculty of International Studies Bunkyo University}, month = {2001-02-01, 2011-11-29}, note = {1970年代以降、第2言語習得はHymesの提唱した伝達能力の習得にあるとする説が広く支持されている。つまり、言語習得には文法能力だけでなく、社会言語的能力の習得が不可欠であるという考えである。言語使用や第2言語習得に関する異文化間比較研究においても、効果的なコミュニケーションには文法能力だけでなく、社会言語的能力が必要であると度々指摘されている。また、言語能力が非常に高いレベルの学習者でさえ、伝達能力の一側面である語用論的な能力の運用に困難をきたしている場合が多くみられる。語用論的転移がその一例である。語用論的転移とは、学習者の母語の語用の知識が第2言語の言語行動の理解、産出に与える影響である。語用論的転移は、学習者の不適切、不十分な発話となって表れ、さらに母語話者による誤解あるいは否定的な反応につながる可能性があり、言語学習上、非常に重要な問題である。  発話行為における異文化間の相違については、異文化間・中間言語語用論の視点から数多くの研究がなされてきた。本稿では、発話行為のひとつである賛辞に焦点を当て、初めにアメリカ英語を中心に、賛辞の機能、意味論的・統語論的特徴、トピック、話者の社会的地位と賛辞との関係、賛辞への返答の特徴、賛辞とその返答における男女間の相違、といった点について詳細に考察する。次に、日本語とアメリカ英語における賛辞と返答についての相違点に焦点を当て、コミュニケーションにおける誤解を避けるために語用論的な能力がいかに重要であるかを論じる。最後に、言語教育において語用論的な能力を教える上での問題点について触れ、実証的研究を紹介しながら、言語教育での語用論導入の有効性と必要性について考察する。第2言語習得と言語教育における語用論的な能力の重要性を理解・認識し、異文化間での更なる研究が行われ、言語教育に反映されることを期待する。}, pages = {111--128}, title = {Compliments and Compliment Responses}, volume = {11}, year = {} }