@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00000453, author = {舟部, 淑子}, issue = {2}, journal = {文学部紀要, Bulletin of The Faculty of Language and Literature}, month = {2003-01-01, 2009-12-15}, note = {元代・周徳清の編著になる『中原音韻』は、北曲の「韻譜」とその後部につけられた「正語作詞起例」の二部によって構成されているが、その「正語作詞起例」の中でも特に重要とされているのが「作詞十法」である。これはもともと散曲制作の初学者のために著されたものであるが、比較的系統だった理論的探究がなされ、後世の曲学家に与えた影響も大きい。任訥は、やや簡略すぎるきらいのある「作詞十法」の記述を詳しく解き明かし、さらに明・王驥徳の『曲律』等、代表的な曲論との比較検討を行っている。 散曲はもともと口語と俗語を駆使した新しい韻文として北方に興ったものであるが、比較的短期間のうちに雅化されて「詩」に近づいていく。そのひとつの要因として考えられるのが、散曲制作の南方移動であり、それとほぼ期を同じくするのが『中原音韻』の成立である。当時、散曲に求められていた表現とは何か、また雅化されていく要因は何かを探るための基礎的研究として、任訥の『作詞十法疏證』を翻訳した。今回の翻訳はそのほぼ半分に該当する。}, pages = {169--201}, title = {任訥撰『作詞十法疏證』[訳注一]}, volume = {16}, year = {} }