@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00006833, author = {渡邉, 暁子}, issue = {2}, journal = {文教大学国際学部紀要, Journal of the Faculty of International Studies Bunkyo University}, month = {2018-01-31}, note = {本稿の目的は、湾岸諸国において外国人ムスリムと結婚するフィリピン人女性海外就労者の実態 について予備的探究をすることである。具体的には、フィリピン人女性の婚姻実践状況とその社会 的背景を見ることにより、これらの結婚に関連する課題を整理することを目指す。  フィリピンは人口の10%以上が海外就労に従事していることから、労働移住が著しい国として 知られている。このような移住に加えて、外国人との結婚のために多数が移住している。婚約、婚 姻、慣習婚等で国外に移動するフィリピン人の数は、2006 年から2015 年の間で毎年2 万人を超え ており、ほぼ90%が女性である。また、その移動先は、アメリカ、日本、次いでオーストラリア と西側・先進国が圧倒的多数を占める。その一方で、外国のイスラム教徒の男性との結婚もある が、少数のために注目されていない。しかし、特に南・西アジア諸国の文化や生活様式の適応は、 フィリピン人女性の大多数が期待するものとは大きく異なる可能性があり、それゆえに慎重な調査 が必要となる。  調査結果によると、国外移動するフィリピン人女性のムスリム配偶者は、主に次の二つに類別さ れることがわかった。一つは、これらの女性の国外就労先で生活する他国から来た移動労働者であ り、もう一つは、就労先の自国民である。出会いや結婚に至るまでの過程は男性の国籍によって異 なり、女性の宗教的帰属、生活習慣、法的地位に基づいて、これらの通婚世帯は多様な問題に直面 している。そこには、社会的隔離、子供の市民権に関する問題、不安定な就業などが含まれる。}, pages = {157--170}, title = {Marrying Foreign Muslims in the Gulf States: A Preliminary Study on the Mixed-Marriage of Overseas Working Filipino Women}, volume = {28}, year = {} }