@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00007017, author = {高井, 和夫}, journal = {生活科学研究, Bulletin of Living Science}, month = {2016-03-30, 2018-04-19}, note = {本研究では,幼少年の身体活動量がもたらす心理社会的恩恵に関する研究動向を概観するとともに,今後求められる幼少年期における体力向上施策を展望した.幼児期運動指針を始めとして,体力向上に関わる実践方策が実施され,近年「緩やかな向上傾向」が確認されている.子どもの身体活動を規定する背景については,幼少年期においては男児がより活発で,家庭内での活動的な役割モデルや支援が有効であることから,より自律的な身体活動との関わりに導かれるよう,家庭や仲間,指導者などの周囲の役割は大きい.幼少年期における基本的な運動能力の獲得はその後の発達期における身体活動量に寄与するため,就学前後の発達期における人的・物的・質的な環境整備の影響は大きい.運動による心理社会的な恩恵については,負の気分・感情の低減,自己概念の充実,基本的運動技能の獲得,認知的機能の向上,さらに学業成績や学校適応の改善に関して検討されてきたが,研究間で結果は一致せず,定義や測定方法における共通認識が必要である.幼少年期の身体活動介入の研究パラダイムにも成人期以降のそれが援用される現状だが,この発達期の固有性や独自性を反映した方法論の提案が必要だろう.なぜ身体活動が心理的恩恵をもたらすのか,特に認知機能を改善するのか,についての実証的かつ包括的な説明が今後期待される.}, pages = {123--132}, title = {幼少年期の身体活動と心理社会的恩恵に関する研究動向}, volume = {38}, year = {} }