@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00007283, author = {山川, 智子}, issue = {2}, journal = {文学部紀要, Bulletin of The Faculty of Language and Literature}, month = {2018-02-28, 2018-07-26}, note = {欧州評議会によって提唱された「複言語・複文化主義」という概念は、今やヨーロッパを越え日本でも、特に言語文化教育において鍵概念と認識され、受容されている。言語や文化を学ぶ姿勢を一人ひとりに根本的に問いかけ、意識化させようとする「複言語・複文化主義」は、「特効薬」としてというよりもむしろ、市民の意識の底に眠る考えを具現化する概念として名付けられたものと捉えた方が適切である。◆日本でもこの概念が広く知られるようになったということは何を意味するのか。「複言語・複文化主義」と敢えて名付けられていなくとも、こうした考え方が人々の意識にあったと言えないだろうか。例えば、日本で英語学習が始まった時、今でいうところの「複言語・複文化主義」に則り、学習者は英語を学んでいた。つまり、「複言語・複文化主義」概念はヨーロッパから輸入されたわけだが、考え方そのものは、かつての日本でも活用されていたと言うことができる。現代社会において「複言語・複文化主義」を考える場合、ヨーロッパから輸入された概念であるという事実のみならず、日本の言語文化教育の歴史も考慮に入れること、つまりこの概念を同時代的に見るだけでなく、歴史的に位置付ける作業も必要となる。そのことにより、「複言語・複文化主義」が地域や時代をこえて共有できる概念であることが示される。}, pages = {1--25}, title = {日本の言語文化教育における「複言語・複文化主義」の位置付け : ヨーロッパの事情をふまえ、日本での可能性を考えるために}, volume = {31}, year = {} }