@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00007351, author = {石川, 洋子 and イシカワ, ヒロコ and Ishikawa, Hiroko}, issue = {別集}, journal = {教育学部紀要, Annual Report of The Faculty of Education}, month = {2019-03-01, 2019-03-05}, note = {倉橋惣三の保育理念と誘導保育論は,のちの保育界に多大なる影響を与えた.とくに,「何かしらまとまりをあたえるもの」として挙げたごっこ遊びは,それを学んだ多くの保育者にとり,日々の保育の大きな指針となり,今日に至っている. 倉橋は,ごっこ遊びにおける想像性の重要性を説き,子どもが何気なくやっている自由遊びの中の各要素,主題と計画と期待効果を自然のまま以上にはっきりさせ,一定の継続時間があれば誘導保育案の特質を具えるとしたが,一方,子どもの心理を知り,その気持ちに寄り添うことの大切さも説いた.多くの保育者や教育者たちの共感を得,その目指すところや保育が今に引き継がれている所以であろう. 一方,発達心理学の分野において,ごっこ遊び等の遊びの実証的研究に先鞭をつけたのはピアジェであるが,模倣に関しては,反射による初期の模倣から,2歳までに後発模倣(延滞模倣)が現れ,これが心象,象徴作用を作り,その後,認識的表象の段階に移行するとした.近年は,ふり遊びや見立て遊びから,イメージやファンタジー,ごっこ遊びへと広がる発達的変化,ごっこ遊びの教材研究,保育者の役割に関する研究など,多くの研究がなされるようになってきている. ごっこ遊びがもたらす子どもの内面の充実,イメージや思考の発達への寄与など,ごっこ遊びの意味や意義について,教育学や保育学,心理学等のさまざまな分野からの多くの知見を統合し,幼児教育に活かしていくことが必要と思われる.}, pages = {17--23}, title = {倉橋惣三の誘導保育:ごっこ遊びに焦点を当てて}, volume = {52}, year = {} }