@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00007642, author = {寄川, 真弓[訳]}, issue = {2}, journal = {文学部紀要, Bulletin of The Faculty of Language and Literature}, month = {2020-03-15, 2020-09-02}, note = {ドイツの作家カトリン・シュミット(Kathrin Schmidt, 1958-)が二〇〇九年に出版した小説『きみは死なない(Du stirbst nicht)』から、第一章「瞬く間に、あるいは(Wimpernschläge oder in the Twinkling of an Eye)」を訳出した。 この小説は、脳溢血で倒れた四十代半ばの女性を主人公に、彼女の病気が快復していく過程を、さまざまなエピソードを交えながら描いたものである。シュミット自身がくも膜下出血で倒れており、その体験をもとに書かれたため、とくに病院内の描写はリアルで生々しいところもある。 訳出した第一章は、集中治療室に眠る主人公の朦朧とした意識から始まる。現実と幻覚が交錯する彼女の意識や、記憶喪失、失語症、半身不随などの病状が、ときにユーモアを交えながら描かれている。集中治療室にいたのは三週間だが、主人公にとってはごく短い間のことに感じられ、それが「瞬く間に」という副題となる。 なお、『きみは死なない』は二〇〇九年にドイツ書籍賞を受賞している。ノーベル文学賞に輝いたヘルタ・ミュラーの作品を抑えて選ばれたため、当時話題となった。}, pages = {(31)--(52)}, title = {カトリン・シュミット『きみは死なない』第一章「瞬く間に、あるいは」}, volume = {33}, year = {} }