@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00007695, author = {吉田, 正生 and ヨシダ, マサオ and Yoshida, Masao}, journal = {教育学部紀要, Annual Report of The Faculty of Education}, month = {2019-12-20, 2020-03-23}, note = {本論は,社会構成主義の立場に拠り,しかも国家という共同体を維持・形成することに資する社会科歴史の授業モデル及び単元プランの開発をねらいとするものである. 1980年代,英国や米国などでは,多文化主義そして社会史の考えを取り入れた新しいパラダイムによる歴史教育カリキュラムが開発された.「歴史がWASP中心である」,「奴隷や移民など社会の下層にあった人々の歴史が教えられていない」などの反省から生み出されたものである.これに対して,「保守的」な人々は「この歴史教育カリキュラムでは伝統的な文化が破壊される」,「国家が分断される」といった批判を浴びせかけた.当然,新しいパラダイムによるカリキュラムを作成した人々はこれに反論し,両者は鋭く対立した.これが「歴史戦争」あるいは「文化戦争」と呼ばれるものである.1990年代の英国,米国,さらにカナダ、オーストラリアなどでは,これにより国論が二つに割れた. わが国においても平成8(1996)年から「歴史戦争」が勃発した.「従軍慰安婦」に関する記述を中学校社会科教科書に載せることが妥当か否かをめぐる論戦を契機として,教育界のみならず幅広い社会層を巻き込んで“善き歴史叙述”をめぐる激しい論争が展開されたのである. 現在,「歴史戦争」はすでに収束したように見える.しかし,それによって提起された問題は,実は手つかずのまま残っている.すなわち,「集団間の価値葛藤を乗り越え,協働して一つの共同体の歴史叙述を生み出す力を子どもたちにどのように育むか」という問題は,実は放置されたままなのである.本論は,これに対する一つの答えを提示しようとするものである.ただ紙幅の関係上,本稿ではその基本的な考え方について論述するにとどめ,実際の授業モデルと授業プランの提示は別稿に譲ることにする.}, pages = {107--120}, title = {「社会構成主義」による社会科歴史授業の開発(I):「アイヌ―和人交流史」を教材にして}, volume = {53}, year = {} }