@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00007808, author = {益田, 勉}, journal = {生活科学研究, Bulletin of Living Sciences}, month = {2020-03-30, 2021-06-10}, note = {空海(774-835)にとって、大学寮入学前後の青少年期から高野山に金剛峯寺を構えた壮年期に至るまで、山林に起居しながら禅定の時を過ごすことは、きわめて重要な営為であった。独り山林に身を置いて自然と対峙することは、古代インドのシュラマナ(沙門)の伝統以来の、共同体を離れた個の自律の顕現と考えることができる。空海の思想には『大日経』の中心的な教えとして「如実知自心」として表現される自己探求を重視する視点が根本にあると考えられる。そして、「如実知自心」のための最良の道場が、空海にとっては山林であったといえるのではないだろうか。本論では、空海の山林修行の実態や山林修行から空海がどのような成果を得たのかについて、主として空海自身の著作である『聾瞽指歸(ろうこしいき)』と『三教指歸(さんごうしいき)』1)、および空海の詩文を弟子の真済が編集した『遍照発揮性霊集(へんじょうはっきしょうりょうしゅう)』などに依拠して検討することとしたい。}, pages = {89--88}, title = {空海のキャリア選択(2):山林修行で得たもの}, volume = {42}, year = {} }