@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00007941, author = {磯山, 甚一 and Isoyama, Jinichi}, issue = {1}, journal = {文学部紀要, Bulletin of The Faculty of Language and Literature}, month = {Oct}, note = {リア王説話を題材にしたシェイクスピアの戯曲には1608年出版の『リア王の歴史劇』と、1623年の全集に収められた『リア王の悲劇』と、異なる二つのテキストが伝わる。これらのうち後者は前者をもとに作者自身による注意深い「改訂」を経て完成されたとする説が有力であり、本論はその改訂説に沿って二つの戯曲を比較検討し、いかなる新構想があったかを探る試みの第一段階である。材源となったリア王説話やシェイクスピアの『リア王の歴史劇』では、フランス王国軍のブリテン島上陸と侵攻が明確であるのに対して、改訂後の『リア王の悲劇』においても同様にフランス軍は侵攻しているか?この観点からリア王の末娘でフランス王妃コーディーリアを焦点に改訂結果としての『リア王の悲劇』を検討すると、フランス王国軍に関する言及がほぼ一貫して削除されており、登場する軍隊がフランス王国軍かどうか、曖昧にされている。そこには、「歴史劇」から「悲劇」への改訂にあたっての新しい構想があったことが見て取れるはずである。}, pages = {1--35}, title = {『リア王の悲劇』の新構想(1):フランス王国軍は来ているか}, volume = {35}, year = {2021}, yomi = {イソヤマ, ジンイチ} }