@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00008001, author = {佐藤, 晋平}, journal = {生活科学研究, Bulletin of Living Sciences}, month = {2022-03-31, 2022-07-22}, note = {法社会学などの紛争研究は、裁判的解決方法に当事者の声が反映されないことを指摘してきた。では、どのようであればこうした声を聴けたと言えるのか。その判断は簡単ではない。アリストテレスの言うフォネーの音声的な側面は、動物にも見られるものだ。ド・セルトーやリオタールが言うように、それはこれを言語として聴こうとする者を通り過ぎる。声は言語前の存在であるインファンティアの情念の激発であり、読み取りうる言語ではない。だから見方を変えれば、このインファンティアについて語る者は、すでに声が通り過ぎた後にいる。しかし、法はそのような勝手を許さない。カフカが『流刑地にて』で描いたように、法はそうした無垢な生・身体を妬み、残酷な形で罰する。だからこの生・身体は決して言語そのものへ至らず処刑されるのだが、アガンベンが言うように、ここで生が分裂してしまうからこそ私たちは言語になりえないものがあることを知る。}, pages = {9--19}, title = {声の処刑:法・言語・インファンティアについて}, volume = {44}, year = {} }