@article{oai:bunkyo.repo.nii.ac.jp:00008194, author = {石黑, 美男 and イシグロ, ヨシオ and Ishiguro, Yoshio}, journal = {教育学部紀要, Annual Report of The Faculty of Education}, month = {2022-12-24, 2022-12-24}, note = {筆者は,江戸時代後期から昭和50年代に至る長期間に渡って家業を継承・発展させた金工家・海野一族について研究を続けているが,本稿では,昭和期に活躍した海野建夫(1905〈明治38〉年~1982〈昭和57〉年)を取り上げた.具体的には,まず,年譜を作成することにより,彼は帝展~新文展~日展を中心に精力的に作品を発表すると共に,さまざまな要職に就き,日本工芸界の指導的な役割を果たしたことが確認された.次に,多様な作品の発掘を通して,彼は伝統的な金工技術を基礎に置きながら,現代の生活様式を意識した作品,打ち出しレリーフに鍍金と箔彩を施した叙情性豊かな作品,鍛金や鋳金の技法を駆使した作品,公共空間に設置する巨大な作品を手掛ける等,幅広い創作を展開したことが分かった.続いて,オリンピック・ローマ大会芸術視察員や茨城工芸会・茨城県展~茨城県芸術祭美術展覧会での活動を調査することにより,彼が日本の古今の芸術を国内外に広く紹介すると共に、地域の芸術振興に尽力したことが明らかとなった.最後に,彼の落款を集成することにより,作品の真贋を見分ける際の一助とした.本研究を通して,改めて現代の工芸作家として表現の独自性を探究することの重要性を認識した.}, pages = {85--105}, title = {金工家・海野建夫の研究}, volume = {56}, year = {} }